どうしょう・・・・?
駅員さん、教えてほしいのですが、この辺でホームレスに
なった人はどこに行くのですか?

そうですね、駅が閉まると公園とか橋の下などが多いようですね。
よし、事は急を要する急いで探しに行こう。
そうだ、ホームレスを襲うような悪い人間もいる時代だ急ごう
うん!

そこです、毎晩その辺にいました。
そんな、!そんなつらい思いをしていたの

皆さん、私は駅員ですが終電車が出ましたのでもう
駅は閉めますが、何か問題でもありましたか?
ハイ、実はこの子を探しているのです。
おや、その子はここ最近夜になるとこの駅に来ていましたね、
そしていつも駅が閉まる時間までそこにしゃがみこんで
いましたね、先日も来ていましたどこか悪いのかフラフラと
歩いて出て行きました。

大変!見てこれは間違いなく絵里さんね、
確かに、うん!
ご存知の方ですか?実は私は絵里さんの上司だったのです。
ハイ、私たちは絵里さんの友達でやはり、絵里さんをさがしています。
そうですか、ありがとう。あの子はとても仕事は真面目で心優しい子なのですが、
会社の都合でリストラされたのです。でも、あの子は帰る家がないはずなので
とても心配で探していました。
これは残念なことに我々の不安が当たってしまったようだ。
どうしょう・・・・

あー、これは絵里さん!

お願いします、この子を見かけなかったでしょうか?

すみません、この子を見かけませんでしたか?

加奈子
駅にもいないね。どこかに行き先が見つかって無事にいるのだと良いのだけども・・・・・でも、無事なら携帯電話は通じると思うの、
新之助
それもそうだ、何もなければ電話位は通じると僕も思うよ。
幸治
ところで、もう年が明けてしまい、これまで随分と歩いたが加奈ちゃん体は大丈夫かい?顔色が良くないよ後は俺たちが探すから家に帰って待ってたほうがいいと思うよ
新之助
そうだ、後は僕達にまかせろ。
加奈子
うん、ありがとう、でも大丈夫よ、私の友達を探すのに二人に
手伝わせて御免ね。
幸治
加奈ちゃん、絵里さんは僕たちの友達じゃないか、気にするな。もう絵里さんは僕たちの友達さ、

新之助
そうさ、絵里さんは僕たちの友達、だからは助け合うもの、遠慮はいらないよ、
加奈子
ありがとう

こうして三人は合流して絵里さんを探し始めました。
冷静に考えるならばこの大きな町で居場所の知れない一人の
人を探すなど到底無理と考えるのが普通でありますが、
一人ぽっちの絵里さんのことを思うと探さずには
いられないのでした。

加奈ちゃんは事情をお父さん、お母さんに説明すると
お父さん、お母さんも探しに行こうと言ってくれました。
でも、絵里さんの顔を知っている新之助君と幸治君が
一緒に探しに行くので大丈夫といいました。

ニュースに驚いた加奈ちゃんは絵里さんの携帯電話に電話を
掛けましたがつながりませんでした。心配になった加奈ちゃんは
新之助君、幸治君と連絡を取り合い緊急一時保護センター
関連に絵里さんについて問い合わせしましたが、該当する
ような女性は見当たらないとのことでした。そこで
絵里さんの安否を心配する三人は町に絵里さんを探しに出ることに
しました。