こころの旅立ち
「お梅ゃん」おさかなさん、
「お魚さん」やぁ、いろいろと考えてみたんだけど、お梅ちゃんは一人でいるのではなく困っている人などを巡って助けてあげるという思いやる心の行動で歩み出すといいと思うよ、そうするとどこかでお父さんおかあさんに巡り会える機会にも巡り合えると思うよ、一人ぽっちでは前にすすめないでいるといつまでもお父さん、お母さんに会える機会が出来ないと思うから、おいらが一緒にいてあげる。
「お梅ちゃん」どうしてそんなに親切にしてくれるの？
「お魚さん」あのね、おいらは魚に生まれる前は人間だったの、その時に聞いていたお釈迦様の教えにね、生きているうちに徳を積みなさいと聞いたの、それの意味はね、良いことをして徳を積めば来世に財産になり、それはだれにも盗まれない財産になる、と聞いていたんだ。つまり、おいらも徳を積む仲間になれば来世では人に生まれ変われると思うんだよ。その為にお梅ちゃんと一緒に功徳を積みたいんだよ。
「お梅ちゃん」そう・・そういうものなの？
「お魚さん」どうや？
「お梅ちゃん」うん、頑張って見る、
「お魚さん」よっしゃ、早速だけどな、遠い国で災害があって多くの子供たちも犠牲になって亡くなってしまったらしいのでなぐさめが必要と思うんだ、どう？行ってみるかい？
「お梅ちゃん」うん、私しお姉さんになると思うからなぐさめられると思うけど、そんな遠い国にいけないよ、
「お魚さん」大丈夫、おいらの背中にのったら行けるから大丈夫！
どうや？おちないでね！
「お梅ちゃん」すごいね、向こうにいったら亡くなった子供たちをなぐさめてあげようね、おさかなさん！
「お魚さん」
よっしゃー、
あれ、着いたはいいけど、こう暗くては見えないなぁ、お梅ちゃん
「お梅ちゃん」キャ
「お魚さん」お梅ちゃん、ダメ、帰ろう、、
「お梅ちゃん」お魚さん、私こわいって言った？
「お魚さん」ううん、こわいなんて言うてないよ、
「お梅ちゃん」わかった、
「お魚さん」そうかわかるよ、
「お梅ちゃん」みんな苦しくて、それで怒っているの、どうしてって怒っているの、可哀そう、・・・
「お魚さん」みんなつらくて怒っているのもわかるよね、でも、おいらはお梅ちゃんがやさいしいのはわかっているからね、で、もういいことするの懲りた？
「お梅ちゃん」ううん、頑張る、・・・お父さん、お母さんに会いたいから
「お魚さん」そうやな、・・・頑張ろうなぁ
