損なわれたもの

前編 3

ウヌヌー!
オリャリャリャー
オリャリャリャー
ウリャリャリャー
オリャー
なんの!

新之助(私はこの時、感じ思いました、これは
夢だ、夢にそういない!だが、このすがすがしい
感動!夢ならさめなくていい!そう感じ思いました。)

うぬぬー
やー

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こうして剣を交えること半時、やがて
 おたがいを認め合う感情が芽生えてきました。
いやはや、想像した以上に
おぬしはやるのう!
いやいや、お手前ほどでは
 ござらん、

こうして新之助もいつしかさむらい言葉になって
 いったのでした。

どれ、疑ってすまなかった。
おぬしが出来るものだからつい
楽しんでしまったが、薩長軍が
北上しているご時世、おたがい
下手に稽古なんぞで怪我をして
は大変、おひらきにするか?
さようですな、ところでお疑いは
晴れましたかな?
もちろん!その剣さばきといい
その気迫はまさに当藩のもの
頼もしいかぎりである、うん!
皆も感激しておるわ、ワッハッハー
そのように言われると照れまする。
タハハ
そうそう、名乗るのが遅れたが
わしは蒲生幸太郎そして
他の者はいとこの面々で
このあたりでは蒲生の三羽カラスと
云われている、
ところで貴殿はこれからいずこへ
参られるのか?
はい、私は若いので少しでも見聞を
広めようと両親にお願いして領内を
見て歩いているところであります。
それはうらやましい、もしこのあたりを
見て歩くつもりなら宿はわしの屋敷に
泊まられよ、我が家は母上しかいない
ので遠慮はいらぬ、
ありがとうござる、ありがたく
泊めさせていただきます。
それがよい、拙者も貴殿が気に入った
明日は釣りでもつきあってもらおうかな、
ワッハッハッハー
承知いたしました。

つづく